モノの価値は、ユーザーだけが知っている
私はふだん、デバイスの開発・設計や、その企画をしている。たのしい。
分野としてはエレキで、「価値があるだろう」と考えた機能をつくっている。
やけど今週、「ああ・・なんて主観で考えていたんだ!」と気がついた。
きっかけは先日、UXデザインの話をききにいったこと。(UX=User Experience)
デザインエンジニアの角銅さんのお話がすごくわかりやすかった。
1.今までの疑問と、見えた答え
UXデザインってなに?
- 機能だけじゃなく、ユーザーにとっての価値をつくること。価値検証がいちばん重要。
- デザインというとシュッとした外観…という先入観があり、エレキがいちばん関わりが薄そうに感じてしまう。
- けどエレキは機能をつくる張本人であるからこそ、その機能が本当にユーザーにとって価値あるものかを検証し、改善するまでを請け負わないといけない。 まったく他人事ではないんだな!
2.印象に残ったこと
モノに価値があるんじゃない
- 機能と価値は、別のもの。同じ機能でもユーザーによって価値が変わる。
つまり、ユーザーに体験してもらってはじめて、価値がわかる- 例:「透明のミルクティー」
- × 不気味・ケミカル
- 〇 不思議・すっきり
- 〇 歯に色つかん
- ユーザビリティとUXの差もこれ。UXのほうが広義。
「使いやすさ」の感じ方に比べ、UIは主観・好みが含まれる。
ユーザビリティ評価は5人テストすれば充分という一説があるけど↓、UIはもっと数が必要なんだな~
5人のユーザーでテストすれば十分な理由 – U-Site
- 例:「透明のミルクティー」
自分の中に答えはないんだ
- ユーザーの視点にたつのは、すごく難しい。どうしても自分基準になる。
- ユーザーのほうに答えはある!
自分は何も知らないことを前提にしよう。- ↑のリンクにあるグラフからわかるとおり、ユーザーテストしないと価値はゼロ。やった方がいいに決まってる。
プロトタイピングしよう。最小限のリソースでね
- 何を提供したいのか?その必須の要素・コンテンツさえ用意出来れば調査できる
- 全部つくりこむ必要はない
- すぐ実装せず検証をはさむ
***
3.その他メモ
ユーザーを中心に話そう!主観は捨てようね
- 「頼まれた要件内で…」「いかに機能実装するか」にとらわれないで。ユーザーの方を向く。
- 主観でシナリオ・ペルソナをつくらない
- 都度ペルソナの話をもちだす
- 近そうなユーザーを周囲でつかまえてみよう
機能とシナリオに、一貫性ありますか?
- 最小限の開発で検証/リリースするために。思いつき機能・盛りすぎ、になってないか? そのリッチさ必要?
- メインシナリオを最小限に。
- どんな状況でつかうか?を考え、機能の意味・優先度をはっきりさせよう
4.感想
- つねづね、機能≒価値と錯覚してしまうことは多い
- 私をふくめ、部署では機能実現を目指すのに注力していて、UXテーマやユーザーテストをあまり重視しないように見える
- 今回、「ユーザーテストせんと全然価値わからんやん!めちゃ大事・・」と気づいた。
すぐにでもUX中心の考え方を浸透させないといけない
- 今回、「ユーザーテストせんと全然価値わからんやん!めちゃ大事・・」と気づいた。
- 主観で価値を判断してしまっていた。良くなかった
『価値があるか?の答えを持っているのはユーザー』をずっとおぼえておこう!
- 私をふくめ、部署では機能実現を目指すのに注力していて、UXテーマやユーザーテストをあまり重視しないように見える
- ハードだからどうしてもモノをつくるのに時間がかかる。だからこそ、最低限の要素だけを短い時間でプロトタイプしていく意識を持ちましょう
- ちょうどその翌日、提案する製品のデモを行った。
そのサンプルは、品質を考慮せず作り込みはほとんどしてない。機能さえ提示・体験できればよいから。
それは正解だったんだなと安心した。
- ちょうどその翌日、提案する製品のデモを行った。
* おまけ *
ケチャップの例いいな。わかりやすい。