大切なひとほど、大切にしなくちゃ
「世界で一番大切なものは、なに?」
いろんな人にこれを聞いてみたい。
わたしの答えは、家族。
生まれて24年。いままで家族とずっと過ごしてきた。
この先、健康な両親といられるのは、長くてもこれまでの時間と同じくらい、だ。
おばあちゃんに至っては、あんなに元気でいてくれてるけど
長くてもあと10年、つまり高校~今くらいの時間しかない。
そもそも、人はいついなくなるかなんてわからない。
当たり前、だからこそ。
大切なひとほど、大切にしなくちゃ。
高島大さんという方のこのことばを聞いて、ズガンっときた。これをずっと心においている。
人間、当たり前にいる人ほど、いつでも会えると思って後回しに扱っちゃうねんな。
だから、どんな予定よりも家族を優先させる。残る時間は多くないから。
「離れている」を、メリットにさせる
そんな世界一大切な家族と離れて暮らすことを決意したとき、"このままただ離れたら、後悔する"と悟った。
けれど2年離れてくらして、離れなければわからなかったことがたくさんあった。
すごく客観的な目でみることができて、小さい文句なんか感じなくなった。
家族の良さしか見えない。感謝の占有がすんごく高くなった。
帰ったときは「短くても深いコミュニケーションをとろう」と考えるようになった。
近くの一人暮らしから、遠くの一人暮らしに変わったいま、とくにそう思う。海外旅行とおなじ原理で、距離に比例して「ここにいるのが貴重」と感じることができている。
きっと毎日顔をあわせてたら、そうそう「深いやりとりを」なんて思わんのじゃないかな。
離れることで、メリットはある。というか、メリットにさせるねん。
会ってる時間の長さに比例するんじゃないよ、きっと。
毎回、なにかで小さく感動させたいな。
「成長したな」「愛してくれてるんだな」って思わせたいな。
電話だってネットだって、もっと活用したい。慣れればあたりまえ。
この便利なご時世を使わなくてどうする。
後悔しないために
たくさん思い出を作れば作るほど、つらくなるのは知っているんだけど
それだけきっと、愛を返していければきっと、後悔することはない。
家族がいなくなることは、
私にとって、経験がなくて、世界でいちばん恐れていること。どんなことよりも悲しい。
考えるだけで、のどの奥がぐっとする。なんでいなくなるの?
必ずいつかやってくるのはしってるんだけど、見ないようにしてきた。
その悲しみに打ち勝てる自信が全く無い。
・・・けどそれは人だから、仕方のないこと。
だから会えるうちに、しておきたいことが2つある。
1.自分が新しい家族をつくる
理由は2つあって、
わたしの大事な家族が生きた証を、次にのこしたいから
この世に産んでくれたから、それが自分の使命だと思っている。
それに、すごく喜んでくれる顔をみたい。
会えるうちに自分の子供を見せたいと強く思う。
というか、単純に自分ごととして、すんごく子供うみたい。
今の家族がいなくなってしまったときに、すこし気はまぎれると思うから
ひとりだったら、もう孤独に打ちひしがれて、生きていけないかもしれない。
2.濃い思い出をつくり、愛をちゃんと伝える
おばあちゃんとの濃い思い出
卒業時に、おばあちゃんと2人でニュージーランドを巡った。思い出づくりのために。
ふだん景色ばかり撮るわたしだけど、このときはいっぱいおばあちゃんとの思い出を写真に収めた!
以前からよく団体ツアーで海外旅行はしていたおばあちゃんだけど、
なんでもかんでも自分で選び、自分の足でめぐり、現地の空気・土地・ひとをそのままをまるかじり味わうことに
すっっっごく興奮して感動してくれた。
わたしとしても、今までのどんな旅行より、最高の思い出になった。
まだまだもっと、スペシャルな思い出をつくりたい。
ありったけの愛を、ことばにして伝える
NZにいったのと同じ3月、行きつけのレストランでお母さんとわたしの誕生日会をした。
わたしの誕生日は3月末だから、卒業・新社会人・新天地のお祝いも兼ねてたけど、
ぐうぜんにもわたしの誕生日は、お父さんの20000日誕生日と重なっていた。わたしの365日周期よりもはるかにめでたい記念日。
そんな奇跡をしらないお父さんにもサプライズでお祝いして、両親を祝うことができた。
その場で、ありがとうと大好きを家族4人にしっかり伝えた。
まっすぐ言えるほど大人にはなれてへんから、感謝のお手紙をしたためて。
これは、書く方もぽろぽろ泣かずには書けんかったし
さらに、おばあちゃんはおいおいと泣いて読んでくれた。
「あれ、笑ってる?」とはじめ勘違いしたほど、まさに文字通りの「"おいおい"と泣く」を初めて目の当たりにして、それはそれは心がふるえた。
そしてふだんさっぱりとした関係でいる弟が、「ことば」にしてメッセージカードのお返しをしてくれたことに、さらに驚き感動した。
この体験で、素直にちゃんと気持ちを伝えるのは
すっごく大事なことなんだなと身に染みた。
恥ずかしくって直接ことばにして言えんけど、もっと伝えていきたい。